
小児矯正
小児矯正
当院の小児矯正の目的は、単に歯を並べることではありません。
お子様が本来持っている「成長の力」を最大限に引き出し、バランスの取れた美しい骨格の成長をサポートすることを目指しています。
美しい骨格の成長には、「正しい姿勢」「正しい呼吸」「正しい嚥下」が欠かせません。
そのため、小児矯正の重要なポイントは “悪習癖の改善” にあると考えています。
特に「舌の正しい使い方」は非常に大切です。
プレオルソは、お口まわりの筋肉や舌の使い方を正しく導く装置です。
日中や夜間に装着しながら**アクティビティ(訓練)**を行うことで、顎が正常に発育し、歯が並ぶスペースを自然に確保できます。
この段階だけで治療が完了するお子様もいらっしゃいます。
ただし、前歯(上下の切歯)が生えそろう頃(8~9歳)になっても歯並びの改善が必要な場合には、次のステップに進みます。
従来の矯正では「拡大床」や「急速拡大装置」など、顎を広げるだけの装置が主流でした。
しかし、それだけでは歯列全体がきれいに整わないという課題がありました。
そこで注目されているのが、**子ども専用のマウスピース型矯正(アライナー矯正)**です。
この方法なら、ストレスが少なく自然な見た目で矯正治療が進められます。
お子様の矯正は、「第二大臼歯(12歳臼歯)」が生えるまでを一つの区切りと考えています。
この時期は、顎の成長が活発で、歯や骨格を自然な形で整えるチャンスでもあります。
ただし、成長のスピードや方向には個人差があり、予測が難しいこともあります。
そのため、この時期までに歯並びが理想的な状態にならない場合は、成人矯正が必要になることもあります。
あらかじめこの可能性もご理解いただいたうえで、お子様の成長に寄り添った矯正プランをご提案してまいります。