再根管治療(根尖性歯周炎の治療) 2
- 2022年10月5日
- 根管治療(歯の神経の治療)
おはようございます。
長居公園通りとくだ歯科 院長の徳田です。
本日は2日連続で根管治療のお話しです。
昨日のブログで書いたのですが、根管治療が失敗すると根尖性歯周炎になります。
根尖性歯周炎の治療は、ケースバイケースなのですが、一般的には根管治療をもう一度します。
再根管治療と言います。
根尖性歯周炎は治りが悪いことが特徴です。
世界的には根管治療の成功率は、
根管治療で80-90%、再根管治療で70%と言われています。
しかし、日本における根管治療及び再根管治療の成功率はここまで高くはないです。
はっきりとした理由はわからないのですが、ラバーダム防湿の有無による影響が大きいと考えています。
それでは、再根管治療の症例を提示します。
40歳の男性の例です。
奥歯の歯茎にニキビのような腫れが出てきたことを主訴に来院されました。
口の中を見ると、下顎右側第一大臼歯あたりの歯茎が腫れています。
レントゲンを撮ります。
第一大臼歯の根尖に透過像が認められました。
根尖性歯周炎と診断し、再根管治療を行いました。
1年後のレントゲンです。
第一大臼歯の根尖に認められた透過像は消失しました。
これで成功と言えます。
根尖性歯周炎の症状には1、歯茎が腫れる 2、噛んだら痛い 3、ズキズキ痛い などが挙げられます。
放っておくと、歯の周りの骨が溶けて保存困難になりますので、早めに治療されるのがよろしいかと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
長居公園通りとくだ歯科
院長 徳田