入れ歯治療 (部分入れ歯編)4
- 2022年10月6日
- 入れ歯治療
おはようございます。
長居公園通りとくだ歯科 院長の徳田です。
入れ歯には総入れ歯と部分入れ歯があります。総入れ歯とは全ての歯がない患者様用の入れ歯になります。
部分入れ歯とは、残存歯(失った歯以外の残っている自分の歯)に金具を引っ掛けて使う入れ歯になります。
今日は部分入れ歯の設計のお話しをしていこうと思います。
入れ歯は噛んでも痛くなく、さらに残存歯を守れるような設計にすべきであると考えております。(特に入れ歯の金具を引っ掛けた歯には負担がかかり、ぐらついてくることがよくあります。)
そのような部分入れ歯を作る上で重要な条件は
1、十分な支持機構(入れ歯の沈み込みを防ぐ)
2、十分な把持機構(入れ歯の横揺れを防ぐ)
3、最小限の維持機構(入れ歯が取れないようにする)
4、剛性(たわまない強い素材)
です。
この4項目を織り込んだ入れ歯を作ります。
当院の症例を提示します。
この入れ歯のポイントを見ていきます。
1、十分な支持機構(入れ歯の沈み込みを防ぐ)
レストを4カ所に設置し、できるだけ入れ歯の沈み込みが起きないようにしています。
最遠心の歯のレストは近心に位置付けることで,金具がかけてある歯(写真の場合は右下第二大臼歯や左下第一大臼歯)を引き倒す力がかかりにくいようにしています。
2、十分な把持機構(入れ歯の横揺れを防ぐ)
把持機構は歯の内側の金属部分です。把持機構も十分に設計します。
3、最小限の維持(入れ歯が取れないようにする)
維持機構の数は最小限にしています。取り外しの際には維持機構を指で上にあげて外します。
この写真の維持機構は保険外診療でしか使用できない物で、前から見ると目立ちにくいものになっています。この辺りは保険治療と保険外治療で選択できる種類が変わってきます。
4、剛性(たわまない強い素材)
金属の量を多く使うことで剛性を高めます。
この辺りも保険治療なのか保険外治療で、金属量や種類なども変わってきます。(保険治療ではコバルトを使用します。保険外診療ではチタンを使用します。チタンは軽いのが特徴です。)
ざっくり説明いたしました。もちろんここに書いてある以外にもたくさんの工夫が施してあります。
もし、今の入れ歯が使いにくいとお考えの方がいらっしゃいましたら、
是非長居公園通りとくだ歯科までご連絡ください。
お待ちしております。
長居公園通りとくだ歯科
院長 徳田