マイオブレース

マイオブレースとは

マイオブレースは、舌の位置や呼吸、飲み込み方といったお口の機能(筋機能)を整えることで、顎と歯列の正常な発育をサポートするマウスピース型の矯正装置です。オーストラリアで開発され、世界各国で使われています。「歯を直接動かす」装置ではなく、「歯並びが悪くなる原因=お口の悪い癖を改善し、その子が本来持っている歯並びへ導く」ことを目的としています。
就寝時と日中の短時間(1〜2時間)の装着が基本のため、幼稚園や学校生活への負担も少ない装置です。成長段階に合わせて複数の装置を段階的に使い分け、専用のトレーニングと組み合わせて進めるのが特徴です。「矯正が必要か知りたい」「まず相談だけしたい」という方も、「長居公園通り とくだ歯科・矯正歯科」までお越しください。

歯並びと舌・口呼吸の関係

歯並びは遺伝だけで決まるものではなく、舌の位置や呼吸の仕方など日常の癖が大きく影響します。本来、舌は上あごの内側にある「スポット」と呼ばれる場所に軽く触れているのが理想です。舌が下がった状態(低位舌)が続くと、上あごへの内側からの力が弱まり、顎が十分に発育しなくなります。
口呼吸が習慣化すると、唇を閉じる筋肉が弱まります。本来は唇からの外側の力と舌からの内側の力がバランスを取ることで歯の位置が保たれますが、このバランスが崩れると前歯が前方に傾いたり(出っ歯)、スペース不足でガタガタの歯並び(叢生)になったりします。こうした癖を残したまま矯正装置だけで歯を動かしても、後戻りのリスクが高くなります。

マイオブレースでアプローチする歯並び

出っ歯(上顎前突)舌で前歯を押す癖や口呼吸が原因で前歯が前方へ押し出されている状態。上あご全体の前方への発育にも影響します。
受け口(反対咬合)下顎が前に出て上下の前歯の咬み合わせが逆になっている状態。早期に対応するほど改善の可能性が高まります。
叢生(ガタガタ)顎の発育が不十分で、歯が並ぶスペースが足りずに重なり合っている状態。非抜歯での矯正を目指せるケースが多くあります。
開咬前歯が噛み合わない状態。舌を前歯の間に入れる癖(舌突出癖)が主な原因のひとつです。
過蓋咬合上の前歯が下の前歯を深く覆い、噛み合わせが深くなっている状態。顎関節への負担にもつながります。

歯並びの状態によっては、マイオブレースのみで完結せず、その後マウスピース矯正などと組み合わせる場合もあります。

開始のタイミングと対象年齢

マイオブレースは3歳頃から始められ、対象は15歳頃までと幅広いのが特徴です。中でも、乳歯から永久歯へ生え変わる6〜10歳頃は顎の成長が活発で、歯を抜かずに歯並びを整えられる可能性が高まる大切な時期です。成長に合わせて装置を段階的に使い分けられるため、早く始めるほど顎の成長を治療に活かせます。
舌の癖や口呼吸が強い場合は年齢が上がってからでも効果が期待できますが、早いほど選択肢が広がります。「まだ乳歯だから様子見」より「気になったら相談」というタイミングでご来院ください。

アクティビティ・MFTについて

マイオブレースは装置を装着するだけの治療ではなく、毎日のトレーニングを組み合わせて進めます。装置に付属する「マイオブレース・アクティビティ」は、鼻呼吸・正しい舌の位置・飲み込み方・口唇の閉じ方などを身につけるためのプログラムです。当院ではこれに筋機能訓練(MFT)も取り入れ、お口の使い方そのものを育てていきます。
装置で舌や口まわりの筋肉のバランスを整え、アクティビティとMFTで正しい機能を体に覚えさせることで、装置の効果を引き出し、矯正後の後戻りも起こりにくくなります。取り外しができる装置のため、食事や歯磨きのときは外せます。清潔に保ちやすく、矯正中の虫歯リスクも抑えやすい点も特徴です。装着時間と毎日のトレーニングを続けることが効果を左右するため、ご家族でのサポートをお願いしています。